「販売価格は、いくらにすればよいだろうか?」
と聞かれることがあります。
これは、非常に難しい質問です。
また、良い質問でもあります。
なぜなら、その商品の価値は伝え方によって全く変わってしまうからです。
例えば、3才の子どもからすれば宝石もビー玉も
同じようにキラキラしたキレイなものであって価値は変わりません。
しかし、大人からすれば宝石のほうが圧倒的に価値があります。
つまり、初回の販売時における商品の価値は、対面販売ならトークの内容、
通信販売なら広告やLP(ランディングページ)の内容で決まるのです。
それを見た(聞いた)、お客様が1万円でも欲しいと思えば
1万円の価値がありますし、3千円と言われて悩むようなら
2千5百円にしなければならないのです。
このように、商品の価値は販売元の努力によって高めることができます。
例えば、Appleはコモディティ化が避けられないデジタルデバイス市場で
グッチやティファニーのように、持つことによって得られる
満足感を提供するブランド戦略で
唯一無二の存在として時価総額世界一を誇っています。
同じようにコモディティ化が進む健康食品業界でも、
参考にできるところがあるかもしれません。
また、そこまでのブランド戦略ではなくても、
工夫次第で商品の価値を高めることによって、
その値段より安く売ればよりたくさんの量を売りやすくもなります。
つまりは、その商品本体だけでなく、それを買うことで得られる価値が
どれほど大きいかによって、値段というものは変わってくるのです。
売り手側がまず値段ありきで設定するよりも、
買ってくれるお客様の価値を上げる伝え方に
どれほどのコストを掛けるかも、値段設定においてとても重要な視点です。